"努力は大抵報われない"
こんにちは! iscandaruです。 このエントリーでは初の曲紹介をしていこうと思います!
今回取り上げる楽曲は関取花さんの「もしも僕に」です。
YouTubeリンク → 「 もしも僕に 」
作詞作曲:関取花
何度聞いても素敵な歌声です…。関取花さんの歌声からは、飾らない綺麗な音で、それでいて一本芯が通った力強さを感じます。
そんな引き込まれる声を持つ関取花さんは、横浜市出身ドイツ育ち(!)のシンガーソングライターで、独自の世界観とエモーショナルな楽曲が特長のアーティストとして活躍されています!
そして、関取花さんの代表曲ともいえる、この「もしも僕に」なのですが、有名な栄養ドリンクのCMソングとして起用されたこともあり、そちらで記憶のある方もいらっしゃるかと思います。
特に耳に残るのは、
努力は大抵報われない 願いはそんなに叶わない
作詞:関取花
ですよね。このフレーズが現代を生きる私たちの心に何か大切なことを訴えかけてくる、そんな印象を受けます。
この曲はもしも僕に子供ができたら
という入りで、親になった時の目線で子供に伝えたいことを歌っている曲ですが、そこには現代社会に向けた様々なアンチテーゼが散りばめられています。
私たちはちいさな頃から、「がんばっていれば、きっといいことがある」とか、「嘘をついてはいけない」と教わって育てられますが、それがかえって失敗を生んだり、プレッシャーを生んでしまうことって、思い返せば多くありますよね。
もちろん、こういうことは生きていく上で当然のように求められることですし、そう教えることになんの罪もありません。でも、「本音と建前」と言いますか、一筋縄ではいかないのが社会の常というものです。
そんな社会に対して、この曲では期待してるよ 頑張れよ そんなことまず言わないだろう
や隣の芝はいつだって青いけれど
と、「本音」の部分を素直に描き出し、そこが共感を呼んでいるのではないかと思います。
さらに、これは"自分の子ども"にあてた歌詞でありながら、"自分自身に対する反省と戒め"にもなっているところが、切なさと希望を一曲の中で表現するための重要なポイントになっていると感じました。
「自分はこの歌詞のように育てられてこなかった。決して不幸せだったというわけではないけれど、振り返ってみればそれは本当に必要なことだったのだろうか。」という自問自答があった上で、
期待をかけすぎることなく、人生なんてそうさ ネタ探し 楽しんだもん勝ち そういうものだよ
と言い聞かせている。
その"まだ見ぬ子ども"と"自分自身"を重ね合わせながら、力強く生きていくことを決意する。そういった「本音」の部分を描き出しているからこそ、この曲が勇気を与えてくれるとともに感動を呼ぶものになっているのではないかと思います。
私自身も、常に気を張って、みんなにとって「いい人」でいなければいけないという意識が強くある人間でした。
しかし、この曲を聴いていると「力を抜いていいんだ」「自分をもっと大切にしていいんだ」というメッセージがスッと心の中で花開いて、なんだかホッとするし、何度でも勇気づけられてしまいます。
なんだか仕事がうまくいかない。どうして自分はこうなんだろう。と自分を見失ってしまいそうになった時に、歌詞に耳を傾けながら聴いてみるといいかもしれませんね…!
みなさんもこの曲を聴いて、なかなか世知辛い世の中ではありますが"自分の本音"を大切に過ごしてみてはいかがでしょうか?
はい、ということで今回は関取花さんの「もしも僕に」について紹介してきました! いかがでしたでしょうか?
関取花さんはこの「もしも僕に」以外にも、「むすめ」や「蛍」など素敵な楽曲がたくさんありますので、気になった方はチェックしてみてくださいね♪
今回のようにこれからも素敵な楽曲をiscandaru的に考察して紹介していきますので、是非読みにきてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
ではまた!