Thought考えごと

カジュアル logo mark 経済 #3 ー 日本に財政破綻はありえない!?

Writer : iscandaru (2021/1/11)

こんにちは! iscandaruイスカンダルです! 今回はカジュアル☆経済 #3 ですね!

前回は「政府の通貨発行権」について説明しました! 「政府は『借金を返せない』ということはありえない。」ということがわかっていただけたのではないでしょうか?

今回のカジュアル☆経済 #3は前回の続きです! 本日は「日本政府って破綻しないの?」の疑問に答えていこうと思います!

それでは前回までの疑問点を確認しておきましょう!

Clear!!
「『政府の借金=国民の借金』じゃないことは分かったけど、それでも借金あるんでしょ? なんか不安だな…」

「今は大丈夫だけど、将来このまま借金が増え続けていったら破綻しちゃうんじゃないの?」
「毎年税金から国債を返してるんでしょ?やっぱりこの借金は国民が負担するものなんじゃないの?」

そうでしたね。「政府が『借金を返せない』ということはありえない。」といいながら、「実際借金は増えてるんだし、やっぱり破綻しちゃうんじゃないか…?」と不安になる方も多いと思います。

ではそもそも「政府が破綻する」ということはどういうことなのでしょうか? コレについて実例をあげて説明していきますね!

「政府の破綻はたん」に関するデータ

  • 一般的には「財政破綻」と呼ばれている。
  • 正確には「政府の債務不履行(デフォルト)」という。
  • 財政破綻すると、基本的にはインフレ(物価上昇)になることが多い。
  • 近年、財政破綻した国
  • 「アルゼンチン(2001)」→ 借金約13兆5000億円
    「ギリシャ(2012)」→ 借金約1900億円
    「レバノン(2020)」→ 借金約1250億円
    ※アルゼンチンは2001以降もデフォルトを繰り返しています
財政破綻とは

驚かれる方もいるかと思いますが、「財政破綻」は決して珍しいことではなく、実は最近でも何度か起こっていることなんですね!

特に、レバノンは財政破綻もさることながら、火薬の爆発事件や某大手車メーカー社長が亡命したこともあって、記憶に新しいですよね。

そんなレバノンは現在も財政破綻の影響が大きく、為替レート(お金の価値)が下がり続けています。こうなってしまうと、輸入するときのモノの値段が高くなって、物価が高くなってしまうんですね。これについて詳しくは以降のカジュアル☆経済で解説します。

要するに「財政破綻」すると「大変なことになる」のですが、データをよーく見てください…そう、財政破綻した国の借金の額を…

「え!? 借金が数千億から数兆円で財政破綻してる… あれ…日本ってもっと借金あったような・・・」

そう、実は日本の政府の借金が1200兆円あるのに対して、他の国ではもっと少ない借金で財政破綻しているんです!

「えぇ!? じゃあ日本ヤバイじゃん!!」

…と思われるかもしれませんが、ちょっと待ってください。逆にいえば「日本は他の国より借金が多いのに財政破綻していない」ということなんです。

もうお分かりですよね? "なぜ日本が財政破綻していないか"の答えは「日本政府は『通貨発行権』を持っているから」なんですね。

それに対して、財政破綻した国は「通貨発行権」を持っていない政府だから「財政破綻した」ということが言えます。
このことについて、もう少し詳しく解説していきます!

財政破綻ざいせいはたん」に関するデータ

近年、財政破綻した国
「アルゼンチン(2001)」→ 借金約13兆5000億円(対ドル"固定為替相場制"
「ギリシャ(2012)」→ 借金約1900億円("ユーロ"で借金)
「レバノン(2020)」→ 借金約1250億円("アメリカドル"で借金)

「財政破綻」する条件

  1. 政府が通貨発行権を持っていないこと → 前回解説
  2. 外国のお金で借金していること → 外国のお金なので自分の国では発行できない
  3. 共通通貨で借金していること → ユーロは"欧州中央銀行"しか発行できない
  4. 固定為替相場制を採用していること → 難しいので以降の回で解説します

「財政破綻する条件」を一つでも持っている国は財政破綻してしまう可能性があるんです。理由はもちろん「借金を返せなくなる可能性があるから」です。

一方、日本はこの条件を1つも満たしていません。通貨発行権を持っていて、借金(国債)は全て日本円でしていますし、"固定"為替相場制ではなく"変動"為替相場制を採用していて、他の国のお金で借金していることもありませんからね。

要するに、お金に関して独立した制度と権限を持っている日本は「財政破綻しようがない」んですね! 最強じゃんか日本…!

日本のように、自分の国の財政を自分で決定、運営できる(=財政破綻がありえない)ことを「通貨主権を持っている」と言ったりするんですが、他の国でも「通貨主権」を持っている国(アメリカ、イギリスなど)に財政破綻はありえないんですね!

以上から、今回も疑問の一つが解消されましたね!

Clear!!
「『政府の借金=国民の借金』じゃないことは分かったけど、それでも借金あるんでしょ? なんか不安だな…」
Clear!!
「今は大丈夫だけど、将来このまま借金が増え続けていったら破綻しちゃうんじゃないの?」

「毎年税金から国債を返してるんでしょ?やっぱりこの借金は国民が負担するものなんじゃないの?」

いかがだったでしょうか? 経済のことついてわかってくると、とっても面白いですよね♪

さて、「クニの借金」についての疑問も残すところあとひとつです! 次回もしっかりとわかりやすく解説していきますので、是非読みにきてくださいね…!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

ではまた!

広告

広告

当サイトではユーザーエクスペリエンス向上のためにクッキーを使用し、匿名でアクセス状況のデータを収集しています。 詳しい情報は当サイトのプライバシーポリシーをご覧ください。